私は第二子の誕生に伴い、2023年6月から約1年間の育児休業を取得しています。
そこで、今回は私が1年間の育児休業取得にあたり、徹底的に準備した2つのことをご紹介します。
ライフプラン・シミュレーション
まず一つ目は「ライフプラン・シミュレーション」です。
横文字でちょっと分かりにくいですが、簡単にいえば「すごく具体的な将来設計」みたいな感じだと思います。
シミュレーションのイメージ
例えば、
- 世帯年収:4,000,000円(給与+児童手当など)
- 年間支出:3,500,000円(生活費+住居費+教育費+ローンなど)
- 年間貯蓄:500,000円
年間の収支を上記のように設定し、これをベースに、
- 2023年は出産に伴い、いろいろとお金がかかるから支出が約100,000円増加
- 子供が3歳になったら児童手当が年間60,000円減少
- 2027年からは下の子が幼稚園に通うので、妻も働き、世帯年収が約2,000,000円増加
- 2038年には上の子が大学に入学し、年間の学費が約1,800,00円(入学金含む)
- 2056年に会社を退職し、退職金が約20,000,000円
などなど。
年ごとのライフイベントを想像し、だいたいどれくらいの費用がかかるのかネットで調べます。
そして、それらをエクセルなどで一覧にまとめます。
収入は給与や児童手当など、支出は生活費・住居費・教育費など、項目別に記載し、年間の収支や累計の総資産額を一目で確認できるようにします。
これを、少なくても会社を退職するであろう65歳くらいまで、30歳の人であれば35年分以上は作成します。
シミュレーション作成のメリット
このようなライフプラン・シミュレーションを作成することで、
- いつ、どれだけのお金が必要になるのか
- 現在の収支ペースで今後も生活していけるのか
- このまま行けば、退職時に手元にいくら残るのか
などを把握することができます。
そして、育休を取得した場合を想定して、それぞれの項目の数字を変更することで(給与の減額や育休手当の増加など)、育休取得時に総資産額がどのように変化するかを確認する事ができます。
私の場合、育休をした年の年間収支は2,000,000円以上の赤字となる見込みです。
ただ、貯蓄を含めて計算すると総資産額がマイナスになることはなく、また、将来的にも十分に生活していけるシミュレーションとなったため、1年間の育休取得に踏み切りました。
シミュレーションのポイント
このシミュレーション時の大きなポイントは、「収入は少なめ、支出は多め」に見積もるということです。
シミュレーションに使う数字はあくまで見込みなので、少なからずブレが発生します。
このブレによって生活がピンチにならないよう、計算に使う数字は手堅い数字にしなければなりません。
そのため、「収入は少なめ、支出は多め」に見積もって、結果的に黒字が増えるようにシミュレーションを作ります。
制度や規則の理解
二つ目は「制度や規則の理解」です。
これらを理解することで、より正確なライフプラン・シミュレーションの作成にも役立ちます。
育児休業制度
育児休業取得にあたり、その制度内容を理解しなければなりません。
- 誰が、いつ取得できるのか
- 休業手当はどれくらい貰えるのか
- 取得するための条件は何か
など、上記の他にも理解が必要なことはたくさんあります。
この育休制度については、2022年から制度が変わったこともあり、とても理解が難しかったです。
また、取得する時期や期間によっても手当の内容が変わってくるので、自分の取得したい育休期間をイメージしながら、制度を学習することがおすすめです。
就業規則・給与規則など
また、それぞれの勤務する会社の規則についても、事前に確認が必要です。
- 育児休業を取得するための条件(申請はいつまでに、どのような様式かなど)
- 育児休業中の給与、賞与、手当など(特に休業開始月や復職月の給与の有無など)
- 育児休業期間中の各種手続き方法など
男性の育休取得実績が少ない会社では、前例がない分、人事担当部署もバタバタすることが予想されます。
必要な手続きを確実に行うため、貰えるはずのものが貰えなかったなどのトラブルを防止するため、任せっきりにせず、自分でも制度や社内規則の理解を徹底しました。
まとめ
私が1年間の育休を取得するために徹底した2つのことは、ライフプラン・シミュレーションの作成と制度・規則の理解です。
男性の育児休業取得、特に長期間となると、収入面が大きな壁になると思います。
制度や規則をしっかりと理解し、実態に沿ったライフプラン・シミュレーションを作成できれば、育休取得のイメージが持ちやすいのではないでしょうか。
もし少しでも、育休に興味があるのであれば、家計の将来をシミュレーションしてみてください。
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